やはりおもしろかった
本の中で死を不謹慎に思うのはやめた
つくったものだから。
死ぬという2文字で死んでしまう
会話にもあった、人は必ず死ぬ
早いか遅いかであって
それを当人が短いと思うのか、長いと思うのか。
綺麗な話が多かった
死ぬんだけど、不思議とよかったなと思える
死神も人間に模してるだけだからちょっと感覚がずれているのがまた
ハートフルに感じてしまう要因かもしれない
自分には見えてない、感じてないけど人間の世界に
もしかしたら、本当に死神が関与していて
日常に紛れ込んでるのかもと思わせてくれる
ファンタジーさだった
もしいたなら、死を重く受け取り過ぎていた分軽くなれる。
もちろん命が軽くなったわけじゃなくて。
死が終着点のように思っていたのが、通過点もしくは
はじまりにも思えてくる不思議な物語だった
前回読んだアヒル~もそうだったけど、
書いた方の考え方だったり影響を受けたものなのかな
前に出会った人と再び出会うのってなんかいい
人間世界にたくさんの死神が散らばってるはずなのに
重なる偶然はなんだろうね
深津さんがすぐに気付いてくれたのは嬉しかったし、森岡も嬉しかったろうね
どんな会話をしただろうとかその後森岡はどんな気持ちになったろうって。
いろんな解釈が出来る余白を残してくれるのも良い
音楽と言えば伝わるのにミュージックと呼んでるのもこだわりを感じる
意味は同じなんだけどわざわざ言い換える人は少ないし
その微妙なニュアンスの違いを死神本人は気付いてるのかないのかわからないけど
気に入ってる風にも見えてかわいい
続編もあるらしいから近いうちに読みたい。