ヲタクがおもったこと

アラサーです

「アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎」感想

生まれ変わりを信じるブータン人が

因果応報の教えをわかっていながらも報復をする

大切な人を無くした悲しみは相当なものだったろうね

 

伊坂幸太郎作品。

刊行順に読んだ方がいいとアドバイスをもらったから、

持っていた未読本の一番古いものから手に取ってみた。

 

これは人気が出るはずだわ。おもしろい。

読み始めは、そこまで説明いる?と思ったことが、

後々伏線だったと気付くおもしろさ。

例えば顔立ちや服装の特徴とかね。してやられた。

文章だからこそのフェイク、気持ちがよかった。

 

ドルジの記憶にある、日本語での会話一つ一つを大切に辿るような言動に、

本当に二人を愛していた事が伝わってくる

大切に思っていたほどに犯人が憎いし、

自分に悪いことが跳ね返ってきたとしても

どうしても許せなかったんだと思う

というか、「外国人」という扱いにやるせなさを感じてたんだと思う

実際、犯人を見つけて警察を店に案内した時とか

日本人だったらどうだっただろう

悔しかったと思う

私だって、日本以外の国に飛び込んだら同じ気持ちになるかもしれないし、

あんな人間がごはん食べたり、誰かと笑っているだけで許せない。

たくさんの命を一方的に奪ってるんだから

あなたたちも同じことされても文句ないよねって。  

 

というか相当な努力をしないと日本人のフリなんて出来ないよね

琴美ちゃん、本当にいい子だった。

主要な登場人物、みんな魅力的な人達だった

犯人が本当に憎い。

それだけ読んでる私の感情が動かされるほど引き込まれた。おもしろかった。

 

きっとドルジは罪を償うから神様には大目に見て欲しい

 

 

みんな生まれ変われると信じて本を閉じることにする